経済制度研究センター(Center for Economic Institutions, CEI)は、経済制度および経済政策に関する体系的な研究を行うこと、そして、そのための国際的な研究ネットワークの拠点となることを目的として、2000年に一橋大学経済研究所に設置されました。
CEIではこれまでに、アジアの金融システムとコーポレート・ガバナンス、途上国における貧困削減のための制度・政策デザイン、新興国における経済システムの比較制度分析などの主要テーマのもとで、海外や国内の優れた研究者を招聘し、活発な研究活動を展開してきました。その成果は、書籍・論文の刊行、データベースの公開、国際的ネットワークの構築、という形で蓄積されています。
2021年からは、新たに「格差に関する総合的研究」が主要テーマに加わりました。世界の各地で格差が社会問題となるなか、研究者の関心は、経済格差だけではなく、教育格差や健康格差、情報格差などに大きく広がっています。この研究プロジェクトでは多次元の格差を分析の対象とし、その相互関係、長期的動向、および格差の生成・解消の制度的要因を理論的かつ実証的に探求します。
今後ともCEIの活動への一層のご支援とご助言をいただきますよう、どうかよろしくお願いします。
センター主任 森口 千晶 (もりぐち ちあき)