経済制度研究センター(Center for Economic Institutions, CEI)は、経済制度および経済政策に関する体系的な研究を行うこと、そして、そのための国際的な研究ネットワークの拠点となることを目的として、2000年に一橋大学経済研究所に設置されました。
当センターではこれまでに、アジアの金融システムとコーポレート・ガバナンス、途上国における貧困削減のための制度・政策デザイン、新興国における経済システムの比較制度分析、格差に関する総合的研究などの主要テーマのもとで、海外や国内の優れた研究者を招聘し、活発な研究活動を展開してきました。その成果は、書籍・論文の刊行、データベースの公開、国際的ネットワークの発展、という形で蓄積されています。
2026年からは、新たに「金融・財政政策に関する総合的研究」が主要テーマに加わりました。1980年代に金融が自由化され、今日の金融・財政政策は、この頃からの経験をもとに形作られています。その間、日本経済は、プラザ合意、バブルとその崩壊、低金利、デフレ、国内外の金融危機、感染症拡大といった数々の局面を経験しながら、構造的な変化を遂げ、政府・日銀は各局面における日本経済の変化に対応する形で、最善の金融・財政政策を模索し続けてきました。この研究プロジェクトでは、こうした半世紀に亘る期間を対象として、様々な金融・財政政策が日本経済に与えた影響や、そのメカニズムについて、理論的かつ実証的に探究します。
今後とも当センターへの一層のご支援とご助言をいただきますよう、どうぞよろしくお願いします。
センター主任 中島 上智 (なかじま じょうち)