これまでのCEIの研究成果は、多くのワーキング・ペーパーや書籍・学術論文の刊行と、国際的な研究者ネットワーク、そして日本およびアジア企業の独自のデータベースの構築、という形で蓄積されています。特に、国際的ネットワークに関しては、CEIセミナー、国際会議、および研究者招聘プログラムを通じて毎年、多くの海外研究者を招聘し、大学院生を含む国内研究者との交流を推進し、幅広い人脈の構築に力を注いでいます。
CEIセミナーは通常、年間20回から30回開催されています。2019年度末からの一時期は新型コロナ感染症の影響で開催を中止しましたが、その後はオンライン形式で再開、2020年度には12回のセミナーを開催しました。外国人客員研究員についてはこれまでに世界各地の研究機関から毎年5〜6名の客員教授・准教授を受け入れ、活発な研究交流を進めてきましたが、新型コロナ感染症の拡大に伴う渡航制限を受けて2020年度は招聘の大半が延期またはキャンセルされました。2021年度後半には招聘活動を再開する予定です。国際会議も同様の理由により、2019年度末以降の会議は延期となりましたが、今後は積極的に開催していく予定です。また、新たな活動の一環として、大学院生や若手研究者を海外の研究機関に送り出すことも企画しています。これからもCEIは国内外の研究者コミュニティの共同研究のハブとして発展していくことを目指します。